この記事では、初夏の頃に開催された瑠璃光院「春の特別拝観」に訪れた時の様子を紹介します。
一眼レフを買ったばかりの頃、いい写真を撮りたくてインターネットでSNS映えとか写真スポットとか京都にないか探していました。
フォトジェニックという言葉を知ったのもこの時。でも検索で出てくるのは女子向けのカフェや桜や紅葉の名所ばかりで、初夏の頃は季節外れ。行く場所にすごく悩んでいました。
そんな時にすごいきれいな青もみじの写真を見たのが、ここ瑠璃光院のテーブルに写り込んだ青もみじの写真でした。それを見てこんな写真を撮りたい!って思って行くことに決定。
いつも混んでいるって話があったので、平日に行きました。写真多めです。
この記事の目次
2018年 春の特別拝観
瑠璃光院は年中拝観が可能というわけでなく、春と秋にだけそれぞれ2ヶ月ほど特別拝観を実施しています。拝観料は2,000円と一般的な寺院に比べて高めに設定されています。
2018年の春の特別拝観の日程は次の通りです。
期間 | 春の特別拝観 | |
---|---|---|
開門時間 | 閉門時間 | |
2018年4月15日〜6月15日 | 10:00 | 17:00 |
春の混雑状況
また気になるのが混雑状況ですよね。2017年は春と秋の特別拝観両方行きましたが、春は秋に比べてそれほど混んでいませんでした。
秋の特別拝観時には、瑠璃光院に到着しても整理券が配布され中に入れるのは1時間ちょっと後でした。書院にあるテーブルに映り込む紅葉を撮影するためにも、順番待ちをする必要があるなど大変混雑していました。
しかし、春の特別拝観時には整理券の配布や撮影のための順番待ちなどほぼありませんでした。2018年はどうなるかはまだわかりませんが、紅葉の時期に比べたら、青もみじが見れる初夏の時期は空いてます。
混雑状況が見れる写真はあまり撮っていませんが、見どころにある写真を見ていただければ混み具合はイメージいただけると思います。
瑠璃光院の場所・アクセス方法
初めて行かれる方のために瑠璃光院の場所およびアクセス方法を紹介します。
瑠璃光院は京都市左京区上高野東山にあります。京都駅から見ると北東の方角に約10kmです。京都駅から行かれる場合は、C3乗り場より京都バス 17系統 大原行きに乗車し、最寄りのバス停である八瀬駅前まで約50分で行くことができます。
瑠璃光院は、可愛らしいわらしべ地蔵が有名な三千院がある八瀬大原エリアにありますが、徒歩圏内には有名な観光スポットはありません。三千院に行くにも、再度京都バスに乗車する必要があります。
電車やバスを使った瑠璃光院のアクセス方法や周辺スポット情報は、次の記事に詳しくまとめています。
八瀬駅前から瑠璃光院へのアクセス
ここでは、京都バス停 八瀬駅前から瑠璃光院へ徒歩で行く道のりを紹介します。途中できれいな青もみじが見れる『もみじの小径』もあるので立ち寄ってみてください。
さて、バス停 八瀬駅前で降りるとさっそく緑一面の風景が出迎えてくれます。京都市内では味わえないこの感じ。自然の中にいるってこういうことだなーと感じさせてくれる風景です。
歩道を渡ると瑠璃光院の道案内の看板があります。駐車場がないとの注意書きもあります。瑠璃光院には駐車場がないので車で訪れる方は気をつけましょう。
看板の先には橋があり、きれいな新緑の木々の間を流れる川を見ることができます。ゆっくり川のせせらぎを聞いていると時間があっという間にすぎてしまいます。
橋を渡りきると平八茶屋さんの看板があります。こちらの料亭は予約が必要で結構お値段が高いところです。
次に見えるのは比叡山ケーブル八瀬駅。自動販売機とベンチがありますので、バスの乗車で疲れた方はこちらで少し休まれるといいでしょう。
その八瀬駅のとなりには「八瀬 もみじの小径」があります。時間に余裕がある方はこちらも散策してみましょう。素晴らしい青もみじを見ることができます。人も少なくてゆっくりと見られます。散策所要時間は約5分とありますが、ちょっと階段が多かったのでもう少しかかったかと。
入り口にはかわいらしい看板があります。
もみじの小径の中は、新緑の青もみじがたくさん生い茂っています。青もみじがきれいでずっと上を向いて歩きたくなりますが、足場はそんなに良くないので注意しながら進みましょう。
奥の方には平安遷都紀念塔があります。日差しも気持ち良く、まだ春が終わったばかりなので虫もおらず、とても居心地の良い場所でした。
十分新緑の景色を十分堪能したら階段を下りて、さっきの駅の方へ戻ります。そうすると、叡山電車の看板があります。八瀬比叡山口から出る叡山電車は京都ラーメン街道で有名な一乗寺や下鴨神社がある出町柳駅へ止まります。
坂を下りるとキンシ正宗というお店があります。ただ営業はしていない様子でした。
そのまま進んでいくと今後は池が見えてきます。池へ映り込む新緑の木々もとてもきれい。
そして、川沿いにある食事処の「あざみ」が見つかります。こちらでは、川沿いにある青もみじを眺めながら、京野菜とそば・うどんを味わうことができます。営業時間は11:30〜14:30と短いので注意しましょう。
とこんな感じで青もみじを満喫しながら歩いていると、ルイ・イカール美術館に着きます。こちらは瑠璃光院の拝観期間に合わせて展示が行われる美術館で、瑠璃光院を拝観するとこちらの入場券もついてきます。つまり実質タダで入ることのできる美術館です。さらに美術館では珍しい全て撮影オーケーな場所。瑠璃光院の拝観が終わった後に寄ることにします。
そんな感じで進んでいくと人だかりが見えてきました。ついに瑠璃光院に到着です。
人が多く見えますが、この時は約5分ほどで中に入れました。山門の上にもきれいな青もみじがありますので、お見逃しなく。
瑠璃光院の青もみじの見頃は?いつ行くのがおすすめ?
さて瑠璃光院およびその周辺では、素晴らしい青もみじが見られます。それでは一体いつ行くのがおすすめなのでしょうか?
京都での青もみじの見頃は、平年5月上旬頃から6月の梅雨に入る時期までです。京都市内から少し離れている瑠璃光院でも見頃の時期は同じです。
1週間ぐらいで見頃が終わる桜や紅葉と違い青もみじの見頃は長く続きます。ベストは先ほど述べた5月上旬から梅雨入りまでの約1ヶ月間ですが、多少見頃時期を外しても美しい青もみじを見ることができます。
桜が咲き終わった後の京都は、比較的観光客も少なくホテルや宿も取りやすい時期です。瑠璃光院は6月中旬まで特別拝観を行っているので、ゴールデンウィーク頃から公開終了までに行く予定を立てれば美しい青もみじを見れるでしょう。
瑠璃光院の見どころ・写真
ここからは瑠璃光院の見どころと写真を紹介していきます。
参道
山門を通り抜け参道へ。そこに待つのは緑に包まれた世界でした。左右の岩には美しい新緑の苔がこれでもかと言うぐらい生えていました。
特にきれいだったのが入門して右に振り返った山門側の場所。いい感じに光が差し込み苔がよりいっそうきれいな緑色に見えました。
上を見ても一面緑、参道はそんなに広くないこともあって、青もみじが視界を埋め尽くします。
階段を登っていくと小さな門があります。この可愛らしい門からはそれまた可愛らしい小さな庭を見ることができるので、ぜひ覗いてみてください。
階段の右側。こちらにも地面にはびっしりと苔が生え、さらにその周りを新緑の木々が取りかこみます。ちょっとした森の中にいるような感じです。
そして、玄関の前には池があり橋を渡って通ります。池には鯉がいて、その上には青もみじがありとてもいい場所。『青もみじ』に『鯉』といい被写体が揃っているので、橋で立ち止まり写真を撮っている人も多かったです。池にいる鯉も色鮮やかなものが多く、見ていて飽きません。
参道では本当にきれいな新緑の青もみじが見られます。ところどころ岩もありますが、ゴツゴツした感じではなく丸みを帯びていて柔らかい感じ。苔やもみじの柔らかい雰囲気ととてもあっています。
書院
参道で青もみじを十分堪能したら、中へと向かいます。よくSNSであげられるテーブルと床に映り込む青もみじは二階の書院で撮ることができます。最初に案内されるのもその書院なので、写真を撮りながらゆっくり過ごされる方も多いです。
入り口には下駄箱がありますが、いっぱいだと靴は袋に入れて持って行くことになります。
入り口付近には三条実美が書いた直筆の「喜鶴亭」の命名額があります。
階段を上るとまず目に入るのが窓越しの山の風景。青空と周囲にある新緑の木々の色合いに目を癒されます。
すぐ書院の中央に行き写真を撮りに行ってもいいのですが、人が多い場合は写経をして様子を見ましょう。入り口でもらった袋の中に写経ができる紙が入っています。写経スぺースにも人は多いですが、ところどころ空いているといった感じ。
写経には2種類あり入り口でもらった用紙の他に、写経スペースに中級・上級用の写経用紙があります。しっかりと写経を行いたい方はこちらを選択しましょう。
さて、それでは絶景と言われる青もみじを撮りに行きましょう。室内の様子をほぼ撮っていなかったので、どれぐらい人がいるかお伝えしづらいですが、そんなに人がごった返しているほどではなかったです。
写真を撮る方が集まるメインのテーブルはこんな感じです。メインのテーブルの周囲に5〜10人くらいいました。この時はみなさん離れて写真を撮っていました。
時間によってテーブルにすごい近づいて撮れる時もあるのですが、皆さん気遣ってテーブルから結構離れて写真を撮っている時もあります。そんな時はテーブルにちょっと近づきにくいです。時々人がひく瞬間があるので、その時を狙ってテーブルに近づくのもいいでしょう。
書院でどんな写真が撮れるのかざっと紹介していきます。
テーブルに映り込む青もみじ
まず一番有名であろうテーブルに映り込む青もみじです。できるだけテーブル面に近づいた方が迫力があってきれいな映り込む青もみじが撮れるでしょう。
床もみじ
次に有名であろう床もみじ。テーブルに比べて床の方は撮る方が少ないので割と撮りやすいです。撮影箇所はテーブルの奥にあるスペースが人の映り込みを気にせず撮れるのでおすすめです。
額縁もみじ
テーブル周囲にある窓を額物に見立てた額物構図もきれいな青もみじの写真が撮れるのでおすすめです。本当にいろんな撮り方が試せるので写真を撮っていてとても楽しいです。
写真を撮って満足できたら1階へと進みましょう。1階と2階の出入りは自由なので2階が混んでいたら先に1階へと行き、ゆっくり寛ぐのもおすすめです。1階は2階ほど混んでいませんので、静かに過ごせます。
瑠璃の庭
さて1階に降りると、苔を間近で眺められる瑠璃の庭を楽しめます。その途中には、日本式蒸し風呂の原型とされている八瀬のかま風呂もありますので、見ておきましょう。
1階にある瑠璃の庭が見られる部屋はこんな感じ。人が少なく落ち着いて過ごせます。また展示物もあるので、ゆっくりと時間を過ごすことができます。
縁側で抹茶を飲みながら、美しい苔のじゅうたんを間近で眺めることができます。
ここで写真を撮る人は比較的少ないです。しかし、こちらでも美しい青もみじを撮ることができます。
書院で満足してしまったため、瑠璃の庭の写真はあまり撮っていませんでした。家に帰ってから見返してみてちょっと後悔…
臥龍の庭
瑠璃の庭ともう一つ瑠璃光院には臥龍の庭があります。その臥龍の庭へと行く途中には本堂があります。この本堂では参拝のほかご自身で御朱印をつくるという他の寺院には中々ない体験をすることができます。ぜひ試してみてください。
置いてある御朱印に、自分で判を押し日付を記入し完成させます。
本堂を後にし続いて行くのは瑠璃光院にある二つ目の庭である臥龍の庭になります。臥龍の庭は、天にかけのぼる龍を水と石で表現した庭園になっているそうです。
臥龍の庭にも青もみじが池の周囲にたくさんあり、紅葉の時期には鮮やかに色づくことでしょう。
臥龍の庭が見られるところにはいろんな小さな部屋があり、それぞれ風情を感じさせる作りとなっています。部屋の窓から見える新緑の木々がとても映えて見えます。
ここには飲み物もあります。夏場で見て回ってちょうど喉が渇いた頃だったのでありがたくいただきました。こういう心遣いって嬉しいものですよね。
瑠璃光院 春の特別拝観を終えて
これで瑠璃光院の拝観は終了となります。書院で撮影できる絶景の青もみじや、間近で見る苔が美しい瑠璃の庭など見どころがたくさんあり、写真好きにはたまらない場所でしょう。出た時間が午後2時ごろだったので、3時間近く写真を撮りながら見て寛いでいました。
今回行ったのは春の特別拝観の終了日ギリギリでした。そのためかわかりませんが平日でも人は多かったです。
でも、よくSNSにあげられているような映り込む青もみじの写真は簡単に撮ることができました。テーブル越しに窓に向けて撮るため、たとえ人が多くても位置に気をつければ人が入り込むこともあまりないかと思います。
夏の京都は暑いだけで写真を撮るのにいい場所がないと思っていましたが、すっかり青もみじの美しさに魅了されてしまいました。
庭を見ながら綺麗な苔やもみじをゆっくりと眺め落ち着いた時間を過ごせる素晴らしい場所です。京都駅から少し遠いですが、ぜひ訪れてみてください。
※追記:秋の特別拝観も行ってきました。拝観できたのは暗くなってからだったので、ライトアップの写真中心になります。瑠璃光院の周辺でもきれいな紅葉が見れました。
市バスでの移動は安くすむ点がメリットですが、移動時間が前後しやすく、バス停での待ち時間も予想がつきにくいです。初めての京都旅行を円滑に行いたいなら、待ち時間が少なくてすむタクシーでの移動が快適です。「GO タクシーが呼べるアプリ」は、複数のタクシー会社から一番近くの提携車両を呼べるタクシーアプリです。目安の到着時間がわかり、アプリでの事前決済が可能なため、スムーズに移動が可能です。タクシーでの移動を検討したい方は、ぜひ使ってみてください。登録手順やクーポンの使い方などは、こちらの記事で詳しく解説しています。(※キャンペーンの終了日は未定です。)