宇治上神社は宇治川の東側、平等院の対岸に位置しています。宇治上神社は世界遺産の「古都京都の文化財」として登録されています。
世界一小さい世界遺産と呼ばれることもある宇治上神社の境内は広くはありません。国宝を2つ、重要文化財を1つ有していますが、歩くだけなら5分ほどで回れてしまいます。そんな大きさの宇治上神社ですが、見どころは他にもたくさんあります。
また平等院と違いこちらは休日でも人が少なく落ち着いて見ることができます。平等院まで来たのなら、宇治上神社にも足を伸ばしてみてはどうでしょうか。平等院の雄大な雰囲気とはまた違った雰囲気を味わえるでしょう。
この記事ではそんな宇治上神社の見どころを由来と合わせて紹介します。それではどうぞ。
宇治上神社の由来
宇治上神社の創建は古く、平安時代に平等院が建立された際に鎮守社となりました。しかし、歴史資料などがないため正確な年がわかりません。国宝である本殿と拝殿の建立された年は「年輪年代測定法」により算出されたものになります。本殿は1060年(康平3年)、拝殿は1215年(建保3年)に建立されたものとされています。
宇治上神社の世界遺産について
世界文化遺産の指定は、「古都京都の文化遺産」として宇治上神社だけでなく京都17箇所が同時に指定を受けています。そして、宇治上神社の世界文化遺産指定区域は「後ろの木々の景観も含め境内地・建物すべて」を指します。特定の建物が世界遺産という訳ではありません。
宇治上神社の見どころ
世界文化遺産の石碑
宇治上神社はユネスコ世界文化遺産に平成6年12月17日に登録されました。鳥居の横に大きな「世界文化遺産 宇治上神社」と書かれた石碑があります。記念写真を撮るならここがベストかと思います。
うさぎのおみくじ
かわいらしいうさぎのおみくじです。白、ピンク、黄、水色と色の種類が豊富にあります。顔も微妙に違うので、自分のお気に入りのうさぎを見つけて家に置くのもいいでしょう。お気に入りのうさぎは見てるだけで癒されます。
うさぎがおみくじやお守りの紋として使用されている理由
宇治の地名、かつては「菟道」と書いて「うじ」と読みました。「菟道」つまり「うさぎの道」です。それが由来となっています。本殿で祀られている御祭神の人柱である「菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)」も「菟道」が入っていますね。
国宝 拝殿
拝殿は、鳥居を抜けて、入り口をくぐってすぐのところにあります。宇治上神社の拝殿は、鎌倉時代の初め(1215年)に建てられたとされ、現存する最古の拝殿とされています。
人が使う拝殿は、住宅風の建築様式が用いられることが多くあります。この拝殿には、この頃の住宅建築様式の寝殿造や屋根の作りである縋破風(すがるはふ)といったものが使用されています。
清め砂
拝殿前に盛られた円錐型の小さな二つの砂の山が清め砂です。よく他の社で見られる「依り代」という神が降りられるものではありません。境内地のお清めのために盛られた砂です。
ご神木(ケヤキ)
拝殿右脇に立っている大きなケヤキの木がご神木とされています。樹齢はおおよそ330年以上とされています。
宇治七名水 桐原水
ケヤキのご神木の少し先に手水舎があります。ここには、宇治七名水の内の一つ桐原水が湧き出ています。いまなお現存している宇治七名水は桐原水だけです。ただこのまま飲むことはできません。どうしても飲みたい場合は、一度沸かす必要があります。以前行った際には、手水舎の中に大きめのカエルがいました。苦手な方はご注意を。
重要文化財 春日社
本殿の右に位置する重要文化財である春日社には、御祭神として武甕槌命と天児屋根命が祀られています。
国宝 本殿
拝殿の後方に位置する本殿は、蟇股(かえるまた)と組物の特徴から平安時代の後期に建造されたものとされています(年輪年代測定法では1060年と推定されています)。現存する神社の本殿としては最古のものです。本殿は流造の内殿3棟を並立させ、それを流造の覆屋で覆った特殊な作りになっています。
武本稲荷社
きつねさん。武本稲荷社は国宝 本殿の左手に位置しています。御祭神は倉稲魂命が祀られています。
まとめ
世界一小さな世界文化遺産である宇治上神社は、国宝の拝殿と本殿だけでも見に来る価値はありです。平等院と違い人も少なく落ち着いた雰囲気なので、そういった場所が好きな方はぜひ訪れてみてください!うさぎのおみくじもかわいいですよ。
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