日向大神宮にある天の岩戸は、くぐり抜けると厄除け開運の効果があるパワースポットとして知られています。しかし、観光地が密集する南禅寺方面とは駅をはさみ逆の方面にあるので、人がとても少ない場所です。
この記事では、天の岩戸で有名な日向大神宮について紹介します。
京の伊勢 日向大神宮とは?
日向大神宮は京都市山科区に位置し、第23代 顕宗(けんぞう)天皇の時代に筑紫日向の高千穂の峯の神蹟を移して創建された京都最古の宮として伝えられています。日向大神宮は京の伊勢と呼ばれることも多く、その境内の奥に建つ内宮には伊勢神宮と同じ天照大御神が祀られています。また内宮の作りも伊勢神宮を代表とする神明造をしており、これは京都市内ではあまり見られない造です。
境内は山の中にあり、外宮は内宮から一段下がったところに建っています。他にも拝殿や社務所・摂社などの建造物が敷地内の高低差を利用し配置され、周囲の山と一体になった見事な境内の構成をしていると言われています。その境内には桜やつつじなどが咲き、秋には隠れた紅葉の名所としても知られています。四季を通じて様々な景観を楽しむことができます。
※外宮(げくう)から内宮(ないくう)の順にお参りするのがならわしとなっています。参拝の際には注意しましょう。
パワースポット 日向大神宮の見どころ
開運厄除けのパワースポット 天の岩戸
日向大神宮のパワースポットといえば、この天の岩戸です。外宮、内宮の順に参拝し左手に見える緩やかな坂道を登っていきましょう。そうすると見えてくるのが不思議な雰囲気を放つ大きな岩。岩にはくぐり抜けられる大きな穴が開いており、くぐり抜けると穢れが祓い清められ福を招くと言われています。
岩の中は、数メートル進むとほぼ垂直に曲がっており、その角には戸隠神社があり御祭神として天手力男命(あめのたぢからおのみこと)が祀られています。名前を見てわかるように筋力・腕力を象徴する神様であり、スポーツの分野で信仰を集めています。神話では、岩戸に隠れている天照大御神を引きずり出し、世界に明るさを戻したと伝えられています。
日向大神宮では2月3日を節分祭とし、立春を一年の始めとして前日の節分にそれまでの厄を祓い落とすため、この天の岩戸をくぐり抜ける「ぬけ参り」が執り行われています。
遥か彼方のお伊勢さんを拝む 伊勢神宮遥拝所
まだまだ日向大神宮にはパワースポットと呼ばれる場所があります。参道に戻り神田稲荷大社の右側を通り抜けた先に伊勢神宮遥拝所(ようはいしょ)があります。意外と距離があって道中もあまり道が良くないので行かれる方は気をつけてください。急ぎ目に歩いても10分くらいはかかります。軽い登山を終え目的地に着くと、そこには立派な鳥居が静寂の中にひとり建っています。ここから鳥居の方角にある伊勢神宮に向かって遥拝を行うことができます。
さて伊勢神宮にお参りできるからパワースポットと呼べれているわけではありません、なぜここがパワースポットと言われているかというと鳥居とは反対方向に振り返ってみるとわかります。そこには京都市内の絶景とともに、そこには一直線に並んだ平安神宮と京都御所が見えます。パワースポットではよく力の通り道とか言われることがありますよね。日向大神宮がここに建てられ、平安神宮、京都御所も同じ直線上にあるということは、何かここには力が通っていることを意味しているのかもしれません。
自然のエネルギーを受け取れる 神田稲荷大社
伊勢神宮遥拝所の時にはさらっと流してしまいましたが、私の中では日向大神宮の中でもこの神田稲荷大社が一番好きな場所です。日向大神宮へ行ったのは天気の良い日でした。参道を登りこの神田稲荷大社を含む風景を見て感動してしまいました。鳥居の前にある一本の木に日差しが集まり言葉では言い表せられないほどきれいな風景でした。写真ではお伝えしきれない魅了される何かがあるので、気になる方は一度晴れの日に行ってみてください。
縁結びを願うならここ 福土神社
日向大神宮にはあまりあまり知られていない縁結びの神社 福土神社があります。あまり知られていないとは言ってもご利益は抜群です。この福土神社の御祭神には、縁結びで有名な出雲大社の神様 大国主命が祀られているからです。そんな福土神社では、絵馬ではなくかわらけに願い事を書いて奉納する形式をとっています。珍しいですよね。天の岩戸で開運のパワーを得て、ここで縁結びを願えばより良い縁が得られるかもしれません。
日向大神宮について
日向大神宮の年中行事
期間 | 行事 | 備考 |
---|---|---|
1月1日 | 若水祭 | 京の名泉の一つである朝日泉の若水を、1月1日〜1月3日まで一般参拝者に授与しています。 |
2月3日 | 節分祭 | 立春を一年の始めとして、前日の節分の日にそれまでの厄を祓い落とす「ぬけ参り」が行われます |
10月16日 | 例大祭・外宮大祭 | |
10月17日 | 例大祭・内宮大祭 |
日向大神宮へのアクセス
電車でお越しの方
市営地下鉄 | 蹴上駅下車 徒歩15分 |
---|
バスでお越しの方
|
蹴上下車 徒歩18分 |
---|
以下の記事で日向大神宮へのアクセス方法を詳しく紹介しています。
市バスでの移動は安くすむ点がメリットですが、移動時間が前後しやすく、バス停での待ち時間も予想がつきにくいです。初めての京都旅行を円滑に行いたいなら、待ち時間が少なくてすむタクシーでの移動が快適です。「GO タクシーが呼べるアプリ」は、複数のタクシー会社から一番近くの提携車両を呼べるタクシーアプリです。目安の到着時間がわかり、アプリでの事前決済が可能なため、スムーズに移動が可能です。タクシーでの移動を検討したい方は、ぜひ使ってみてください。登録手順やクーポンの使い方などは、こちらの記事で詳しく解説しています。(※キャンペーンの終了日は未定です。)